Teslaの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は7月、契約から100日以内に容量100MWの蓄電池システムを建設できる、できなければ無料にする、とオーストラリア国民に言明していた。
Teslaは、約40日を残してこの約束を果たした。
南オーストラリア州政府は現地時間11月23日、同州ジェームズタウン郊外で世界最大のリチウムイオン蓄電池システムが完成したと発表した。同州のJay Weatherill首相は声明の中で、蓄電池システムが数日中に稼働することを確約した。
この蓄電池システムは、Musk氏と豪IT企業Atlassianの創業者で億万長者のMike Cannon-Brookes氏による賭けから生まれた。南オーストラリア州では大規模な停電が相次ぎ、2016年9月には州内全域が停電して、フランス全土と同程度の範囲に影響が及んだ。こうした状況を受け、Cannon-Brookes氏は、解決策を見つけるようMusk氏に求めた。
Lyndon & @elonmusk - how serious are you about this bet? If I can make the $ happen (& politics), can you guarantee the 100MW in 100 days? https://t.co/av38xcizNo
— Mike Cannon-Brookes (@mcannonbrookes) 2017年3月9日
蓄電池システムの建設は3月にTwitter上で取り決められた。Musk氏は7月に渡豪して建設を発表し、9月29日に契約が結ばれ、公式な100日間のカウントダウンが始まった。だがその時までに、Musk氏は南オーストラリア州ですでに半分完成した蓄電池アレイを見渡せる位置に大テントを張り、パーティを開いていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス