Airbnbは米国時間11月16日、身体に障害がある旅行者向けの新機能をロールアウトすること、そして、Accomableという企業を買収したことを明かした。
Accomableは、脊髄性筋萎縮症の患者である2人の友人によって2015年に創設されたスタートアップだ。脊髄性筋萎縮症は神経筋疾患の一つで、患者は車いすで生活を送る場合もある。世界中を旅して、滞在場所を見つけるのがいかに困難であるかを実感した彼らは、Accomableを創設した。Accomableは短期賃貸用のプラットフォームであるという点で、Airbnbによく似ている。最大の違いは、Accomableが身体障害者向けのサービスであることだ。
Accomableの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のSrin Madipalli氏は次のように述べている。「Accomableは企業や製品というよりも、むしろ使命や夢として始まった。使命は、障害がある何億人もの人々のために旅と冒険の可能性を開くことだ。そしていつの日か、障害がある私自身が、他のあらゆる人と全く同じように世界を旅できるようになることが夢である」
Airbnbは既に複数の障害者支援団体と対話の場を持ち、旅行のアクセシビリティ(利用のしやすさ)を高める方法を探っている。同社は新しい「アクセシビリティニーズ」機能の導入を進めている。これにより、部屋へのアクセスに段差は無いか、出入り口に車いすで通れるだけの幅はあるか、といった項目をホストがリスティングに表示するチェックリストが加わる。
今後数カ月にわたってAccomableのリスティングはAirbnbに移行し、元のウェブサイトはクローズされる。Airbnbのサイト上で同社のリスティングは、アクセスに段差が無いかや、詳細画像、家全体のアクセシビリティといった情報を掲載する。またAirbnbは、視覚障害がある人に向けて可読性を向上するため、サイトで使用する文字デザインや色のコントラストの改善にも取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」