「Ethereum」のユーザーが「Parity」ウォレットの重大な脆弱性を偶然突いてしまい、ユーザーが自分のアカウントから閉め出されてしまった。これにより、巨額のEthereumが凍結されたと見られる。
Ethereumの保管や取引に使われるウォレットソフトウェア「Parity」の開発元であるParity Technologiesは米国時間11月7日夜、セキュリティアドバイザリを公開し、この「深刻な」問題はマルチシグ(複数署名)ウォレットに影響を及ぼすと述べた。
約1億5000万ドル相当のEthereumを含むと推定されるマルチシグウォレットが凍結された。
同社によると、この脆弱性は標準のマルチシグコントラクトのParityウォレットライブラリコントラクトに存在し、ユーザーによって「発見」されたという。
このバグは実際に発見されたが、それは全くの偶然によるものだった。
もしもトレーダーがParityウォレットコントラクトを悪用して、マルチシグウォレットの所有者になることが可能になれば、この脆弱性は暗号通貨取引に壊滅的な打撃を与える可能性もある。
この公開済みのバグが悪用されて、ウォレットや資金が盗まれるのを防ぐため、Parityは解決策が発見されるまで、7月20日以降にデプロイされた、影響を受けるマルチシグウォレットを凍結した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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