SprintとT-Mobileが合併を断念した。両社は米国時間11月4日、「互いに合意できる条件を見つけられなかった」との声明を出した。
Sprintの親会社であるソフトバンクは、早ければ10月31日にもT-Mobileの親会社でドイツの通信事業者であるDeutsche Telekomに対し、交渉打ち切りを申し入れる可能性があるとNikkei Asian Reviewが報じていた。両社は大筋で合意に達していたが、統合後の企業の支配権をどちらが握るかで合意に至らなかったという。Deutsche Telekomは支配権を主張し、ソフトバンクも当初はそれを前向きに検討する姿勢を見せていたが、のちに考えを改めたとNikkeiは報じた。
T-MobileとSprintが合併するかもしれないといううわさは数年前からあったが、これまで実現には至らなかった。両社は米国市場で、より規模の大きい競合企業であるVerizon WirelessとAT&Tに後れを取っている。合併すれば優位に立てる可能性があったが、批評家らからは、通信事業者が3社に集約されると競争が損なわれ、消費者に不利益が生じると懸念する声が挙がっていた。
SprintとT-Mobileは4日、合併交渉の終了に関してそれ以上のコメントはないと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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