ソフトバンクロボティクスグループの北米法人SoftBank Robotics(SBR)は、顔認証技術を手がける米国企業Everとのあいだで、顔認証プラットフォーム「Ever AI」導入に関する提携をしたと発表した。人型ロボット「Pepper」にEver AIを組み込み、Pepperの対人応対機能を強化する考え。
Everは、顔認識、顔識別、顔認証を実行するほか、対象者の顔画像から性別、年齢、人種、感情などを読み取る技術を、APIやSDKの形態で提供している企業。Everは同社の顔認証技術が、Microsoft、Amazon.com、Clarifaiといった企業の開発した顔認証システムや、IBMの「Watson」、Megviiの「Face++」といったシステムよりも、精度と処理速度の両面で優秀、と主張している。
SBRはPepperでEver AIを利用し、Pepperが対面する人を識別して対人応対にいかす。高度な個別対応が実行できるため、接客の現場などでは顧客の感情に合わせたマーケティング施策やセールス行為が展開できる。CRMシステムと連携させれば、顧客を認識して名前で呼びかけるような動作も可能になる。
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