Equifaxの最高経営責任者(CEO)を米国時間9月26日に辞任したRichard Smith氏は、同社の過失の多くをある個人のせいにしている。もちろん、自分ではない別の人物だ。
EquifaxのCEOを12年間務めたSmith氏は10月3日、米下院エネルギーおよび商業委員会の公聴会に出席したが、質疑応答の内容は厳しいものだった。議員らは、世間を騒がせたEquifaxの過失についてSmith氏を批判した。
Jan Schakowsky下院議員(イリノイ州選出、民主党)は公聴会の冒頭陳述で、「Equifaxはこの公聴会で面目を失って当然だ」と述べた。
Smith氏は公聴会で、Equifaxのデータ流出がどのように起こったのかを社内の観点から説明した。第一声で謝罪の意を示し、情報の漏えいと対応の失敗に責任があるとした。
流出の原因が生じたのは、2017年に入ってからのことだ。Equifaxは3月、中心的なコンピュータシステムで使われていた「Apache Struts」ソフトウェアに脆弱性があることを把握したが、パッチを適用しなかった。Smith氏によると、Equifaxはその後、考えられるすべての対策を講じたが、データを保護できなかったという。
Smith氏は証言の中で、問題の責任は、セキュリティスキャンの不具合で3月15日に脆弱性が警告されなかったことと、1人の従業員のミスで3月9日にパッチが適用されなかったことにあるとした。Smith氏はその従業員の名前を明かさなかった。
「人員による対処と、スキャニングの両方が機能しなかった。しかし、手順には従っていた」(Smith氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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