スターバックス コーヒー ジャパンは初のロイヤルティプログラム「STARBUCKS REWARDS(スターバックス リワード)」の提供を9月20日より開始した。
STARBUCKS REWARDSは、スマートフォン(iOS/Android)にダウンロードした公式モバイルアプリまたは、ホームページからスターバックスカードを登録すると参加できる会員向けプログラムだ。
限定商品の購入や限定イベントへの招待などが受けられるほか、ウェブ登録したスターバックス カードで商品を購入すると、ドリンクやフード、コーヒー豆などの商品と交換できるポイント「Star(スター)」を取得できる。
現在のスターバックスには毎週500万人近くが来店しているという。スターバックスでしか味わえない、来店者ひとりひとりに合った体験を提供するため、同プログラムを通して商品やイベント、コーヒーセミナーの先行予約などを提供し、さらに充実したサービスを目指す。
スターバックス コーヒーは、2015年に上場を廃止し、米スターバックスの完全子会社となった。スターバックス コーヒー 代表取締役最高経営責任者(CEO)の水口貴文氏は、今回の試みは「お客様の体験をより豊かにするデジタル戦略」と説明する。
今回のプログラムによって得られる購買データ、行動データ、ソーシャルに加え、天気なども含めてデータベース化し、ビッグデータとして分析。新たな店舗開発や顧客サービスにつなげ、新しい体験を提供したい考えだ。
先行してSTARBUCKS REWARDSを導入している米国では、1330万人いるスターバックス リワード会員による商品購入が売上高の36%を占めており、モバイルの支払いは、米国内店舗における取引の30%を占めているという。将来のOne to Oneマーケティングに欠かせないツールという。
一方で、米国では事前注文や事前決済ができるしくみなども導入しているが、そうした展開は「それぞれの地域に合わせる」とし、まずは今回のSTARBUCKS REWARDSからスタートする方針を示した。
スターバックスは、年間に約480の新商品を投入し、コーヒーセミナーは年間で約1万回を開催するなど、“スターバックス体験”に力を入れている。スターバックスが展開するTwitterのフォローワー数は400万人を超える。スターバックス コーヒー デジタル戦略本部 本部長の濱野努氏は、「企業のアカウントとしては非常に強いチャネルを持っており、コミュニケーションのチャネルとしても重要」と自信を見せた。
なお、同プログラム開始を記念し、「Catch the Magic Stars」キャンペーンを実施。9月20日〜10月17日の期間中に10Stars以上集めた利用者の中から、抽選で5万5500名に「オリジナルIDカードホルダー」(500名)などのサプライズプレゼントが進呈される。
また、STARBUCKS REWARDSの提供開始に合わせ、約180万ダウンロードされている公式モバイルアプリも一新。同社では、アプリの一新により、よりスムーズな使い心地を提供できるほか、集めたStarの確認や特典への交換もしやすくなるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス