真夏のあいだは熱中症の危険があるため、ジョギングやウォーキングを休んだ人が多いはずだ。そんな方々も、9月に入って涼しい夜に走ることを再開させただろうか。爽やかな秋の夜を走るのは気持ちよい。ただし、すっかり日が短くなり、暗い夜道が危険になった。自動車からよく見えるようにするため、反射板を身に着けて自衛したい。
これに対し、AppleはiPhoneなどのモバイルデバイスをランニングライトとして使う技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間9月7日に「HANDHELD DEVICES AS VISUAL INDICATORS」(公開特許番号「US 2017/0255351 A1」)として公開された。出願日は2017年5月18日。
この特許は、バックライト付きLCDでできた画面を搭載するモバイルデバイスにおいて、バックライトの明るさを何らかのパターンで変える技術を説明したもの。パルス状にピカピカ点滅させたり、ゆっくり明るさを変化させたりすることで、暗い道での視認性を高めようとしている。
デバイスの種類としては、スマートフォンのほか、持ち運び可能なPCやメディアプレーヤなどが想定される。また、画面はバックライト付きLCDに限らず、何らかの手段で発光するタイプなら適用可能だ。例えば、発表されたばかりの「iPhone X」のように、有機EL(OLED)ディスプレイを採用するデバイスでも構わない。
ただし、請求項(クレーム)には、発光パターンがユーザーの選んだプレイリストによって決定される、と明記されている。この特許が適用されるモバイルデバイスは、音楽プレーヤとして機能し、各曲をプレイリストとしてまとめて管理できることが必要だ。つまり、Appleは、音楽を聴きながらランニングする際、選んだプレイリストに応じて光のパターンを変えさせる、という使い方を提案している。
クレームのなかには、デバイス内の加速度センサで動きを検出した場合に光のパターンを変えるアイデアも記載されている。
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