NTTドコモは9月12日、8月29日に北朝鮮がミサイルを発射した際、北海道の一部エリアに住むドコモユーザーが、Jアラートなどの緊急速報「エリアメール」を受信できていなかったことを発表した。原因は、無線設備のソフトウェアの不具合で、9月13日早朝に修正したソフトウェアに更新する予定。
エリアメールは、気象庁が配信する緊急地震速報、津波警報、気象などに関する特別警報や、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報を、回線混雑の影響を受けずに受信できるサービス。2014年4月からは、総務省消防庁が全国瞬時警報システム(Jアラート)で発信する国民保護に関する情報も配信している。
同社広報によると、北朝鮮がミサイルを発射した8月29日の6時2分と、日本の上空を通過した6時14分の2回にわたり、Jアラートが届いていないと、北海道の浦幌町役場より連絡を受けたという。その後の調査の結果、北海道の一部エリアにおいて、ドコモのLTE(Xi)スマートフォンなどのユーザーにエリアメールが届いていないことがわかった。
また、全国に設置している富士通製の無線設備の特定機種(BS3002形)で、ごくまれにエリアメールが受信できない事象が発生することを確認したとのこと。全国の3672台の無線設備で発生しており、全国のLTE(Xi)エリアの1.1%に相当するという。
ミサイルが発射された8月29日には、全国で最大約1万6000人に影響が出た可能性があるとしている。また、北海道を含む一部エリアでは約5000人に影響があったとみている。
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