AnyPayの代表を務める木村新司氏が立ち上げたANGO Pte(シンガポール法人)は9月12日、仮想通貨に関する事業「ANGO プロジェクト」を始動すると発表した。
仮想通貨は、新たな通貨として国内外で注目を浴びており、ICOなどの新たな資金調達に活用される一方で、詐欺的なICO案件も数多く発生し、情報の不透明さが問題になっている。同プロジェクトでは、不透明性の解決策として、仮想通貨市場の状況を可視化する「SynCryp(シンクリップ)」と「SynCryp Viewer(シンクリップ ビューワー)」をリリースした。
SynCrypとは、仮想通貨のマーケット傾向を把握できる指標。株式指標と同様に、世界中の仮想通貨のデータを元に日々変動する。SynCryptでは、時価総額の上位5コインを指す「Core」、上位10コインの「LargeCap」、上位10から30コインの「MidCap」、Ethereumベース上位10コインの「ICO」の4セグメントに分類される。
こうした指標をもとに、仮想通貨のマーケット傾向を一目で把握できるサービスがSynCryp Viewerとなる。4グループの仮想通貨の平均的な値動きを示す指標を確認できるほか、構成する個別の通貨の値動きや統計データの確認も可能。時価総額や取引量などの要素から構成され、日々仮想通貨市場の各セグメント動向を反映するという。
また、マーケット全体の傾向から、個別通貨の動きまでを一括で把握し、仮想通貨への投資やICOの参考に利用も可能。レポート発行や更なる指標の開発も予定している。
今後は、新たな仮想通貨の発行なども検討しているほか、仮想通貨に関する事業を海外に向けて展開するとしている。
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