パイオニアは9月7日、自動運転車向けデバイス「3D-LiDAR」にMEMSミラーを用いた車載用センサを開発したと発表した。9月下旬から国内外の自動車メーカーやICT関連企業にサンプル供給を開始する。
3D-LiDARは、遠方の物体までの高精度な距離の測定や、物体の大きさを検出できる走行空間センサ。パイオニアでは2020年以降の量産化を目指し、開発を進めている。
開発したMEMS方式の3D-LiDARは、開口部の小さいMEMSミラーとレンズを組み合わせ、光学設計を最適化することで、車載用途での実用化を可能にするもの。サンプルを供給することで、実用化に向けたトータルシステムとしての動作を検証する。
検証結果を基に、各企業の使用用途に適した仕様や形、サイズなどを検討。あわせて独自のデジタル信号処理手法を用い、これまでのLiDARでは難しいとされていた黒色の物体や遠方物体の計測能力を高める技術開発を進めていく。一般道でのレベル3もしくはそれ以上の自動運転車両への搭載や、次世代GISサービスなどへの活用を目指す。
3D-LiDARは、10月末から開催する東京モーターショーにサンプル出品する予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」