マンチェスター大学の研究チームは、衣服などの布に直接プリントする電子回路でウェアラブルバッテリが作れる、という研究結果を発表した。
この研究チームは、衣類へのプリントで利用されるスクリーン印刷技法を使い、電気伝導性を持つ酸化グラフェン製のインクで綿織物にプリントを施した。グラフェン製インクと布の繊維とのあいだには強力な相互作用が存在し、グラフェンによる布上の電極は丈夫で機械的に極めて安定しているそうだ。そのため、研究チームは、柔軟性のあるスーパーキャパシタを布の上に実現することが可能と主張している。
スーパーキャパシタは、電子素子であるコンデンサの一種。電荷を保持する性質があり、バッテリのような蓄電デバイスとしての活用が研究されている。マンチェスター大学の技術が実用化され、十分な電力容量のスーパーキャパシタを衣服に組み込めるようになれば、現在のような重くかさばるバッテリを必要としないスマートなウェアラブルデバイスが安価に実現できるという。
研究チームは、この技術の応用で作れるものの例として、着ている人の身体情報をモニターするスポーツウェア、健康状態を監視するデバイス、軽い軍用装備品、まったく新しいモバイル通信デバイス、ウェアラブルコンピュータなどを挙げ。た
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