Airbnbは、多数の死傷者が出たバルセロナのテロ攻撃事件の影響を受けた人々に対し、無料で宿泊場所を提供している。
民泊斡旋サービスを展開する同社はスペインで現地時間8月18日、バルセロナのランブラス通りで17日に自動車が歩行者に突っ込んだ事件を受け、「当社の災害支援プログラムを発動した」と述べた。この事件で、14人が死亡し、100人を超える負傷者が出た。
「この悲惨な攻撃事件の被害に遭った人々に哀悼の意を表する」と、Airbnbのスペイン担当マネージャーを務めるArnaldo Munoz氏は声明で述べた。「影響を受けた旅行者は災害支援プログラムにより、部屋を提供する地元の民泊提供者と無料でつながることができる」(Munoz氏)
Airbnbは通常、民泊の斡旋手数料で利益を上げているが、困っている人々に無料宿泊サービスを提供する機会を増やしている。同社が災害支援プログラムを最初に設けたのは、ハリケーン・サンディ発生直後のことだ。ハリケーン・サンディによって、ニューヨーク市周辺で10万人を超える人々が家屋を失った。より最近では、Donald Trump米大統領による入国制限令によって足止めされた移民に宿泊場所を提供した。
災害支援プログラムで、Airbnbは対象地域の住民に連絡を取り、部屋やソファを無料で提供してくれる人を探す。そのような人が見つかれば、Airbnbの災害支援ポータルにその場所が掲載される。場所を必要としている人も同じポータルで、宿泊場所を探すことができる。
Airbnbはこれまでに、世界中で発生した65件の災害に対して、災害支援プログラムを発動している。これまでに3100人を超える人々が部屋を提供し、3590日分の宿泊が無料で提供された。同プログラムは、バルセロナの人々を対象に9月7日まで提供される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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