モノビット8月16日、日本初のゲーム専用AI会社とうたう「モリカトロン株式会社」を同日付で設立したと発表した。20年以上に渡ってゲーム分野でAIを研究し続けてきた森川幸人氏が代表取締役モリカトロンAI研究所所長として就任するという。代表取締役社長はモノビット代表取締役社長の本城嘉太郎氏が務める。
モリカトロンは通常のゲーム受託開発会社ではなく、今後市場の急拡大が見込まれるAI(人工知能)領域にて、特に需要が高まると考えられるゲーム分野に特化し、森川幸人のノウハウや実績を活かして、さまざまなゲーム向けAIのコンサルティングから設計、開発、運用までを請負うゲームAI研究開発事業を展開するという。このほか、アドバイザリー、ゲームAIに関する講演、書籍出版も行っていくとしている。
森川氏が手がけたAIを搭載したゲームタイトルとしては「がんばれ森川君2号」、「ここ掘れ!プッカ」、「アストロノーカ」などが知られ、2003年に発売された「くまうた」は、2014年の文化庁メディア芸術祭にて審査員推薦賞を受賞している。
ゲームの世界に生きるキャラクターたちが、人間のように考える頭と、感じる心を持っていて、まるで私たちの友達やペット、家族や伴侶のように側にいて、一緒に遊んでくれたら、どんなに楽しいことでしょう。
あらかじめ決められた言葉や行動ではなく、私たちが楽しい時にそれを感じて一緒に笑い、悲しい時にはそれを知って励ましの言葉をかけてくれたり、キャラクターと心を交わせたら、どんなに嬉しいことでしょう。
そんな思いを実現してくれるのがゲームAIです。
ゲームAIは、キャラクターに「こころ」を与えるだけなく、ゲーム世界自身も創り出す能力があります。まるでゲーム開発者のように、ゲームを企画し、プログラムし、デザインする力さえ持っています。
目指すのは、ゲームをもっと豊かに、もっと楽しくしてくれる、そんなワクワクするAIです。
我々は、まだ見ぬ世界をわたしたちに見せてくれるだろうゲームAIのパワーに魅せられて、是非、このワクワクする体験をみなさんと共有したいと考え、日本初のゲームに特化したAIの設計と開発をする会社を発足させました。
我が社の「モリカトロン」がこれから100年先も、皆さんと共にあることを願って。
(森川幸人氏)
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