Donald Trump米大統領の現政権が、反TrumpウェブサイトをホストするプロバイダーのDreamHostに対し、アクセスしたユーザー130万人超のログを提供するよう要求していたことが、同社の発表で明らかになった。
米司法省による今回の命令が報じられたのは、DreamHostが米国時間8月14日に行った異例の発表がきっかけだ。発表によると、同社は司法省の捜査令状に応じるために、対象を明らかにし限定するための協議を政府と重ねてきたが、円満な合意に達しなかったという。
この捜査令状は、「入手可能なすべての情報」を提供するよう同社に求めており、その情報の中には、現在のTrump政権に反対する政治活動や抗議活動を組織しているウェブサイトの所有者と訪問者の情報が含まれていたと、DreamHostはブログへの投稿で述べている。
このサイトを運営する政治団体であるDisruptJ20は1月、米大統領選に勝利したTrump氏の就任に対する大規模な抗議活動を計画した。
この抗議活動中、同団体のメンバーとされる複数の人物が、暴力行為をはたらいたとして逮捕されている。
DreamHostによると、司法省は同社に対し、「問題のウェブサイトを単に訪問しただけの人物」を特定する目的で、「多数の人々の連絡先情報、メールの内容、および写真」の提出を求めたという。
DreamHostは7月下旬、この捜査令状が不法な捜索や押収を禁ずる合衆国憲法修正第4条に「違反する」として、この命令に対する異議申し立てを行った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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