Uberの初期の投資家が、共同創業者で元最高経営責任者(CEO)のTravis Kalanick氏を相手取り、不正行為で提訴した。
Benchmark Capitalは米国時間8月10日、Kalanick氏が株主や従業員、ドライバー、乗客の利益になるように行動しなかったとして、デラウェア州衡平法裁判所に訴状を提出した。原告はまた、Kalanick氏が「性差別やセクハラの蔓延を含む、全体的な管理不行き届き」を取締役会に公表しなかった、と主張している。Axiosが最初に報じた。
訴状には次のように書かれている。「Kalanick(被告)にとって重要な目的は、自身の過去の行動が精査されるのを防ぎ、いずれCEOとして復帰する道を切り開くために、忠実な支持者を取締役会に大勢送り込むことだ」
Benchmark Capitalは、Uberの初期の支援企業であるだけでなく、Uberの取締役会にも人員を送り込んでいる。当初は、Benchmark Capitalの投資家であるBill Gurley氏が取締役を務めていたが、率先してKalanick氏のCEO更迭を図っていると報じられた後、同ベンチャーキャピタル企業の別のメンバーと交代したと報じられた。なお、Kalanick氏もUberの取締役会にとどまっている。
Benchmark Capitalが勝訴すれば、Kalanick氏はUberの取締役を更迭され、CEO復帰の見込みもなくなる可能性が高い。
Benchmark Capitalは当面、Uberの取締役会に対するKalanick氏の関与を禁じる仮差止命令を求めている。
一方、Uberの投資家らが、Benchmarkに同社の取締役から退くよう求めたとの報道もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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