VRソリューション事業では、主に法人向けに、VRに関するハード・システムの導入・保守、コンテンツ制作、運営企画に至るまでフルソリューションを提供するITサービス会社として、顧客の課題解決を進めていく。
PC事業で培ったコンピューティング技術と、「電子機器の開発からアフターサービスまでの一貫機能を有するVAIOの強み」を活かしたい考えだ。
また、事業強化のため、VRに関する開発、制作、運営のノウハウも持つABALをパートナーとして提携し、持続的な関係強化・事業発展のためABALに出資したことを発表した。
ABALは、リアルタイムCG・VFX分野に強味を持つwise、画像認識や位置測定などを活用したソフトウェア、ハードウェアの企画開発を行うA440、劇場映画を中心としたエンターテインメントおよび広告製作を行うロボットにより2016年に設立されたジョイントベンチャー企業だ。
吉田氏は、1980年に日本ビクター(現:JVCケンウッド)入社、2008年に同社取締役社長を務めた後、2011年より液晶ディスプレイ関連の専業メーカーであるオプトレックス取締役副社長執行役員兼営業本部長、電子部品メーカーのエルナー顧問、同社代表取締役社長執行役員を経て、6月よりVAIOに就任した。
すでに自身の拠点を工場のある安曇野に移し、日々モノ作りの現場にかかわり始めた吉田氏は自身を“ITオタク”と称し、「毎日が楽しい。この方が合っている」と笑顔を見せる。
「自作のPCは12台目になるぐらい。VAIO社長就任の話をいただいたときは、心から光栄と思った」と語った。
自身の経歴の強みについて「家電業界で30年近く経験を積み、アナログ時代からデジタルへの変革を経験した。直近の7年間、車載向けの電子機器。品質と重要性について大きく学んだ。貴重な経験だった。VAIOで4社目となるが、2社目以降はハンズオンによる経営者。モノづくりのメーカーに長くいると、現物に重要な課題やテーマがあると気づく。一緒に汗をかいて、VAIOをさらに盛り上げたい」と意気込む。
さらに「家電業界、特にエレクトロニクスの業界は苦戦を強いられている。スマートフォン、パソコンは店にいくと海外ブランドがたくさん並んでいる。国産ブランドの勢いはどこへいったのか。これはVAIOもしかり。VAIOは小さく仕切り直しをして、新たに成長路線に入ることで、日本のブランド、VAIOはもっと輝ける。『もっと輝け、VAIO!』これは、外に向かって言うよりは、自分自身に向けて振り立たせるメッセージとして、皆様にもお伝えしたい」と語り締めくくった。
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