Kaspersky Labが、無料のウイルス対策ソフト「Kaspersky Free」を全ユーザーに提供すると発表した。
最高経営責任者(CEO)のEugene Kaspersky氏はブログ記事の中で、Kaspersky Freeのインストールが拡大することで、大規模なデータがさらに増加し、機械学習の精度向上を促すため、ユーザー保護機能の品質に好影響を及ぼすだろうと説明している。
この無料版には、ファイルや電子メール、ウェブのウイルス対策、自動アップデートや自己防衛、隔離といった機能のほか、ブログで言及されていない複数の追加機能など、必須の基本的な機能が含まれるとKaspersky氏は述べている。
Kaspersky氏によると、有料版ではさらにペアレンタルコントロールやオンライン決済保護、セキュアなVPN接続といった機能が提供されるため、無料版と競合することはないという。
ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、中国、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークでは、パイロット段階で既に無料版が提供されている。オーストラリアやニュージーランドを含む一部のAPAC諸国、米国、カナダ、カリブ海諸国、カザフスタンでは、今週リリースされる予定となっている。9月上旬にアフリカ、中東、トルコ、9月下旬にブラジル、中南米、インド、香港で展開される。
英国、アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、イスラエル、マグレブ、ベネルクス諸国、東欧、日本、韓国では、10月に無料版の提供が開始される。ベトナムとタイでは11月にリリースされる。
Kaspersky氏によると、パイロットプログラムを実施した地域では、無料版の提供によって同社の市場シェアが「かなり拡大」したという。同氏は、「市場シェアを拡大することが当社の狙いではない。インターネット上で保護のレベルを全体的に引き上げることが目的だ」と説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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