短距離無線ネットワーク技術「Bluetooth 5」の発表から1年を経て、Bluetooth Special Interest Group(SIG)はメッシュネットワークへの対応を発表した。メッシュネットワークは、低消費電力の多対多デバイス通信を実現し、スマートホーム、スマートオフィス、スマートシティ、産業IoTなど、Bluetooth 5の導入事例を拡大することになりそうだ。
Bluetooth 5の普及を後押ししてきた特徴は、前バージョン「Bluetooth 4.2 LE」からの通信速度と通信範囲の向上だ。速度は2倍(最大2Mbps)、範囲は4倍(家、建物、店舗全体をカバー)、メッセージ配信容量は8倍(より大容量のデータパケットを利用することで実現)となる。Bluetooth 5が特に注力しているのは、ビーコンに関連するIoT分野だ。ビーコンとは、範囲内にある他のBluetooth対応デバイスにデータを送るBluetooth送信機を指す。
新しいメッシュ機能は、「Bluetooth LE」を拡張するもので、多い場合は数千台のデバイスについて、信頼できるセキュアな相互通信を確保する必要があるようなIoT用途向けに設計されている。
メッシュネットワークのトポロジー(配置)では、新しいノードを追加し安全に設定するだけで、Bluetoothネットワークの範囲を拡大できるようになる。デバイス群がメッセージを中継することにより、エンドツーエンド通信の範囲は、個々のノードの無線範囲をはるかに超えて拡大する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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