新しい「Windows 10」PCのセットアップを簡素化するため、Microsoftが新しいクラウドベースのテクノロジ群を開発した。同社はそれを「Windows AutoPilot」と呼んでいる。
Windows AutoPilotと新しい「Windows AutoPilot Deployment Program」はいずれも米国時間6月29日に発表された。これらは、Windows 10のプロビジョニングおよびデプロイ体験の改善を目指すMicrosoftの最新の試みだ。
開発コード名に詳しい人はご存じかもしれないが、Microsoftは以前、自社のデータセンター管理テクノロジで「Autopilot」という名称を使用したことがある。しかし、Windows AutoPilotはそのMicrosoft Autopilotとは関係がなさそうだ。
Windows AutoPilotテクノロジは、4月に提供開始された「Windows 10 Creators Update」リリース(バージョン1703)に組み込まれているようだ。これに関連するMicrosoftのブログ記事には、次のように書かれている。
「これらの機能は今日、Windows 10(バージョン1703)向けに公開された。試してみたい人は、Windows AutoPilotのドキュメンテーションでそのプロセスが詳しく説明されているので、確認してほしい。『Microsoft Store for Business and Cloud Solution Provider』プログラムは近い将来、端末を登録してWindows AutoPilot Deploymentを設定する機能を組織やパートナーに提供する。われわれはAutoPilot Deployment設定体験を統合するため、MDMパートナーとも連携している」
Windows AutoPilot Deployment ProgramはOEM、ディストリビューター、および再販業者を対象としている。それにより、こうした企業がWindows 10 PCを組織や既存の「Azure Active Directory」、「Intune」モバイル端末管理サービスと組み合わせ、Windows 10 PCに「Office 365 ProPlus」をプリインストールすることで、「ビジネス対応」端末をユーザーに提供することが可能になる。
Surfaceチームは2017年夏、Windows AutoPilot Deployment Programの一環として、一部の顧客やパートナーと連携する予定だという。同プログラムは2017年中に、より広範な顧客に提供される。Microsoftは、Microsoft Store for BusinessとMicrosoft Partner CenterでWindows AutoPilotの機能を提供することで、企業やパートナーが自分で端末を登録できるようにすることも目指している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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