コニカミノルタプラネタリウムは6月22日、「コニカミノルタ VirtuaLink in 東京スカイツリータウン」を東京ソラマチ(東京都墨田区)に6月26日にオープンすると発表した。7月後半には、ダイバーシティ東京(東京都江東区)への設置も検討しているという。
VirtuaLinkは、360度の3D映像を最大50人で共有できる集団体験型VR施設。参加者の行動によってストーリーが展開するインタラクション性を備えており、VRシステムにはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「PSVR」を採用。空間全体は、コニカミノルタのコーポレートカラーである、黒、白、青を基調としており、宇宙空間上に白いポッドが浮かんでいるような非日常の空間を演出している。
上映コンテンツ第1作品目の「ワンダーポッド」は、バーチャルの宇宙空間で参加者全員が協力しながら、地球や星空を作り上げたり、宇宙空間で発生するトラブルを解決したりするストーリーで、基本的には2人で1つのペアを作り、それをベースに話が展開する。また、ワンダーポッドでは、ナビゲーターが進行役を務め、生の解説などライブ感のある体験が可能だという。なお、対象年齢は12歳以上となる。
VRシステムとしてPSVRを採用した理由として、コニカミノルタ代表取締役社長の持田啓介氏は「ゲームに関しては我々は素人だが、今回のコンセプトに一番応じてくれたのがソニーだった」という。VR技術はさまざまな会社から出ているものの、SIEの持つ技術やプランのほか、SIEがVRソリューションのターゲットとして、コンシューマだけでなくBtoBにも目を向け始めたこともあり、両社の思惑が合致した。
コニカミノルタプラネタリウムは、コニカミノルタの子会社で、1958年に千代田光学精工(コニカミノルタとして経営統合したミノルタの前身)がプラネタリウム第1号機を完成させて以来、五藤光学研究所と並び、プラネタリウムのトップメーカーとしての位置を築いている。また、直営館として池袋サンシャインシティの「コニカミノルタプラネタリウム満天」、東京スカイツリータウンの「コニカミノルタプラネタリウム天空」を運営。全国のプラネタリウム年間来場者数約800万人のうち、2館だけで80万人を動員している。
こうしたプラネタリウムのメインユーザーは20~30代の女性。VirtuaLinkでも、星空や宇宙をテーマにVRを使った新しい感動を与えることを目的にしており、友人やパートナー、新しい人とのつながりを深めることを意識したコンテンツ作りを心がけているという。そのため、第1作品目となるワンダーポッドでは、VRアトラクションのように迫力のある映像というよりも、ゆったりと座った状態で楽しめるコンテンツになっている。
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