FiNCは6月21日、明治安田生命と共同開発した企業の「健康経営」をサポートする「MY健康増進サービス」を提供開始したと発表した。
同社によると近年、従業員の健康増進への取組みを通じて生産性を向上させ、企業価値を高める健康経営への関心が高まっているという。厚生労働省や経済産業省では、ストレスチェックの義務化や「健康経営優良法人」の認定を開始するなど、法令規制のみならず、健康経営を推奨する活動が活発化しているが、現状は参照できる取組み事例が少なく、多くの企業が健康経営の推進に課題を感じているという。
こうした背景を受け、人工知能(AI)など最新のヘルスケアテクノロジと栄養士やトレーナーなどといったヘルスケアの専門家により企業の健康経営をサポートするFiNCと、生命保険会社として健康増進の取組みを推進する明治安田生命は、中小企業を中心に健康経営の推進や従業員の福利厚生の充実をサポートするMY健康増進サービスの提供を開始する。
MY健康増進サービスは、大企業を中心に150社以上の利用実績があるFiNCの法人向け健康経営サポートサービス「FiNC for Business」と、明治安田生命が提供する保険事業に親和性の高い福利厚生サービスをパッケージ化したサービス。経済産業省の「健康経営優良法人2017」の認定を受けた両社が、健康経営に対する知見・ノウハウなどを必要としている企業向けに提供する。
同サービスを利用することで、導入会社の従業員は、日々のライフログ(歩数、体重、睡眠、食事など)をスマートフォンアプリで記録・管理でき、健康の維持・増進が図れるようになる。また、生体データ・ライフログなどを元に、パーソナルコーチAI(人工知能)によるアドバイスが配信される。
また、利用者の悩み・興味に応じた適切な動画・情報コンテンツ(日本最大のコンテンツ数を誇るトレーナーによるフィットネス、管理栄養士・モデルなどのヘルシーレシピなど)が配信される。
食事・運動・メンタル・薬などに関する疑問については、各種専門家にチャットで相談でき、FiNCモール(オンラインショップ)を利用して、健康グッズ(健康食品、フィットネスグッズなど)が購入可能。
この他、健康・メンタルヘルス・妊娠育児・介護の電話相談や人間ドック・レディースドックの電話相談・予約などの福利厚生サービスも利用できる。
一方、経営者や人事・総務担当は、従業員に対しサーベイ(アンケート調査)が実施可能。ストレスチェックにも対応しており、従業員の心と身体の状態を数値化し、取組むべき課題の選定と「健康経営」のための施策の効果を測定できる。このサーベイは、近年世界的に注目が集まる「エンゲージメント」(=仕事に対する熱意・没頭・活力度合)を「健康経営」指標に入れたツールとなる。
また、経営者をサポートするための人事・労務などに関する電話相談も利用できる。
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