LINEは6月15日、同社が1年に一度開催する大規模カンファレンス「LINE CONFERENCE 2017」にて、同社の音声AIプラットフォーム「Clova」を使ったコネクテッドカー領域において、トヨタ自動車と基本合意書を締結したと発表した。
クルマとスマートフォンを連携する「スマートデバイスリンク(SDL)」とClovaを連携。LINEの音声の読み上げや返信のほか、Clovaが提供する機能をクルマでも利用できる。SDLはコネクテッドカー向けのオープンプラットフォームで、アプリとクルマを連携させることが可能。例えば、Clovaが音声読み上げをしている際でも、急加速・急発進時には読み上げを中止。運転に集中できる。
SDLは、トヨタとフォードがコンソーシアムを立ち上げ、マツダやスバルなどの自動車メーカー、パイオニア、パナソニック、さまざまなコンテンツプロバイダが参画している。トヨタ自動車シニアマネージングオフィサーの友山茂樹氏は、同カンファレンス上で「今回、LINEと新しいサービスを実現するために協業することで合意した。LINEの有する世界最先端のコミュニケーション技術とSDLを連携したモビリティサービスに期待してほしい」と述べた。
併せて、カンファレンスでは伊藤忠商事、ファミリーマートとLINEの連携も発表した。伊藤忠商事とファミリーマートは、AIやIoTを積極的に活用し、ユーザーとのコミュニケーションに注力できる次世代のコンビニプロジェクトを進めている。ユーザーのニーズや購買履歴などに合わせたコミュニケーション基盤の整備に向け、ClovaとはじめとしたLINEの各種サービスを連携させた製品、技術、サービスを開発。海外展開に関しても推進を検討するとしている。
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