3人の男が「Instagram」を使って、さまざまな金融機関から5万ドル以上を盗み出した。
米ペンシルベニア州のJosh Shapiro司法長官事務局が米国時間6月6日に公表したプレスリリースによると、Facebook傘下の写真共有アプリInstagramが、銀行詐欺のたくらみに人々を誘い出す道具として利用されたという(犯人の3人はすでに逮捕、起訴されている)。
被告らはInstagramに銀行のロゴ画像を投稿し、投稿への「いいね!」を求めた。そしてこれに反応した人に、銀行から盗むことを計画している金額の一部と引き換えに、口座情報を明かすよう求めた。もちろん、Instagramがこの犯罪に故意に加担したわけではない。
Shapiro氏は声明で次のように述べた。「窃盗犯らは、現代のソーシャルメディアツールを使って、銀行口座に不正な小切手を預けて他人の預金を引き出すという、旧来型の犯罪に協力する人を誘い出した。ペンシルベニア州の高齢者を狙った詐欺師だろうと、銀行を標的にした詐欺師だろうと、われわれは犯罪者に責任を取らせる」
この事件の重要な教訓は、金融詐欺を生み出し拡大する経路として、ソーシャルメディアの利用が進んでいるということだ。メールで接触してきた「ナイジェリアの王子」を名乗る人物に送金しない賢さをほとんどの人が身につける一方で、ソーシャルメディアのサイトは、詐欺師が誘いに弱い人を見つけて餌食にする新たな場になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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