百度(バイドゥ)は、同社の自動運転車向けソフトウェアプラットフォームなどをオープンソース化する取り組み「Project Apollo」を発表した。同プロジェクトを通じて提供される技術を利用することで、自動運転技術の研究と開発に参入する障壁が低くなり、技術革新の速度が高まるという。
Apolloでは、自動車業界や自動運転業界のパートナーを対象として、自動運転システムの開発に必要なソフトウェアプラットフォームに加え、リファレンス車両とハードウェアプラットフォームを提供する。パートナーは、関連するクラウドデータサービスも利用可能。
まず、7月に限定的な環境に対応した自動運転技術をオープン化し、2017年末までに複雑でない市街地の自動走行が可能になる技術を提供する予定。最終的な目標は、2020年までに高速道路と都市部の公道で完全な自律走行可能な機能を実現させること。
百度は、Project Apolloでパートナーによるアライアンスも構築する考え。互換性の高い車両やセンサ、各種部品を提供することで多彩なパートナーの参加と協業を促し、速やかなエコシステム拡大を図る。
なお、プロジェクト名のApollo(アポロ)は、月着陸を実現させた米国のアポロ計画にちなんだものだそうだ。
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