Boseは消費者を監視しているのだろうか。顧客の1人はそう信じており、監視を止めさせるために、提案されていた集団代表訴訟を提起した。
Kyle Zak氏の主張によると、Boseは自社のワイヤレスヘッドホンと「Bose Connect」コンパニオンアプリを使って、「顧客が聴いている私的な音楽およびオーディオに関するデータを秘密裏に収集および送信し、データマイニング企業を含むサードパーティーに開示」することで、米通信傍受法に違反しているという。
個人の音楽的嗜好からは、その人の性格や政治的傾向だけでなく性的指向までもを詳しく知ることができる、とZak氏は訴状の中で主張している。Reutersの報道によると、米国時間4月18日にシカゴの連邦裁判所に提起されたこの訴訟で、原告はBoseに顧客のプライバシーを「大きく軽視すること」を止めるよう求めているという。
「CEPro」ウェブサイトが印刷した訴状の抜粋には、実際に音楽やラジオ放送、「Podcast」、講義など、個人が私的に選択したオーディオについて分かれば、その人の性格や行動、政治的見解などについて、信じられないほど多くの情報を得られると書かれている。
Zak氏は、Boseが同氏のスマートフォンから「入手可能な全てのメディア情報」をSegment.ioなどのサードパーティーに送信していることに気づいたと述べている。Segment.ioのウェブサイトには、顧客データを収集し、「あらゆる場所に送信」すると書かれている。同氏はBoseに対して、同社の「QuietComfort 35」や「QuietControl 30」「SoundLink around-ear wireless headphones II」「SoundLink Color II」「SoundSport wireless」「SoundSport Pulse wireless」などの購入者に数百万ドルの損害賠償を支払うよう求めている。
Boseにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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