「日本は重要な市場。北米外で初めて参入した。セールス・オンデマンドを介し、お客様が求めている声を聞き、ニーズに合ったものを開発してきた。われわれのパートナーシップはすばらしいものだった。日本で成功できれば、世界のどの国でも成功できる。アイロボットジャパンは、新たな人物のもとに立ち上がった」と語り、新たにアイロボットジャパン代表執行役員社長として就任した、挽野元氏を紹介した。
挽野氏はこれまで、3月まではボーズの代表取締役を務めており、その前はヒューレット・パッカードでリーダーシップを発揮してきた実績を持つ。
なぜアイロボットジャパンのトップになることを決心したのか。「子どもを育てているお母さん、足を悪くしているシニア。そうした人々が家族のようにルンバ、ブラーバを使っている姿を見て、そういう製品はほかに世の中にない、と心を打たれた。そうした生活の中で、少しでも充実した時間を過ごせるようにしたい。(自身にも)高校生の子どもがいるが、子どもが生まれたころにロボット掃除機はなかった。あったらよかったと思うし、悩みを持っている人がたくさんいるだろう。私も自分の力で貢献して人々の生活をより豊かにしたいと決心した」と語った。
今後、どう日本市場を展開していくのか。挽野氏は、(1)顧客ニーズを捉えた製品開発、(2)ロボット掃除機のさらなる普及拡大、(3)ユーザーとの継続的な関係性の強化──の3点を挙げた。
アジア向けに開発された床拭きロボット「ブラーバ ジェット」シリーズのように、北米の次に大きな市場である日本のユーザーの声を積極的に取り入れる。200万台以上の販売実績があるものの、世帯普及率は4%とまだ低い。
「ルンバを知っている人は多いが、子育て世代でも3割。これを40%、50%までに引き揚げたい。子どもがいない共働き世代の普及率はまだ10%以下で、伸びしろがある。忙しい掃除をする時間がないという人たちに、便利な使い方をいかに伝えるか。これはチャンスとして捉えており、そういった活動をすることで普及率を上げたい」と意欲を見せた。
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