logo

手軽に使える送金アプリ「Kyash」--受け取った金額はVISA加盟店で決済可能

山川晶之 (編集部)2017年04月05日 20時25分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Kyashは4月5日、個人間の無料送金アプリ「Kyash」のiOS向けアプリの正式版を提供したと発表した。


Kyash代表取締役社長の鷹取真一氏

 割り勘の精算をはじめ、贈り物の共同購入、旅行やイベントの集金といったさまざまな用途で、個人間での送金や請求が可能。また、LINEやFacebook、Twitter、メールでつながる相手であれば、本人確認や銀行口座の情報なしに無料で送金できる。送金相手がKyashアプリをインストールしていない場合でも送金・請求できる。

 Kyashは金融庁から前払式支払手段(第三者型)の承認を受けている。送金用の原資は、登録したクレジットカードやデビットカードなどから自動で引き落としされる。前払式支払手段では、取り扱える金額に上限は設定されていないものの、健全な運営のため、送金1回あたり最大10万円の上限が設定されている。また、決済は1回3万円、月あたりでは12万円までとなる。


サービスの機能概要

 使い方は、アプリから送金あるいは請求画面を立ち上げ、SNSや電話帳から宛先を指定する。その後、金額を入力して送金・請求が完了する。受け取った金額は、VISAのバーチャルカードあるいはモバイルSuicaとして利用可能。カード番号が発行されるため、インターネット上のショッピングでクレジットカードと同じように利用できるほか、実店舗での利用も2017年夏ごろに対応するとしている。


利用方法

 Kyashでは、浸透が進まないモバイル決済の普及に努めており、バーチャルカードとプラスチックカードの発行ライセンスをVISAから取得しているものの、プラスチックカードの発行は予定していないという。また、LINEが提供する「LINE Pay」や、AnyPayの「paymo」ではサポートしている銀行口座への出金にも対応しない。

 手数料無料のKyashだが、ビジネスモデルはユーザーがVISAのバーチャルカードを利用した際に、店側に発生する手数料がベースになっており、VISAとのレベニューシェアとなる。また、セキュリティについては、国際的なデータセキュリティ基準PCI/DSS(ver3.2)に準拠。顧客情報についても、「TRUSTeマーク」を取得し、高いセキュリティ体制のもとで運用する。


受け取った電子マネーは、VISA加盟店などで利用可能

ほかの個人間送金アプリとの違いは

 個人間送金では、LINE Payやpaymoのほか、ヤフーの「Yahoo!ウォレット」などがすでに提供されている。Kyashは、国内初の前払式支払手段を用いた送金サービスで、他の送金サービスと特徴が異なる。


個人間送金サービスの比較

 LINE PayやYahoo!ウォレットでは、資金移動業として登録しており、サービスの利用には本人確認が必要。送金自体は誰にでも可能であり、LINE PayではJCB加盟店(LINE Payカードを別途発行する必要がある)、Yahoo!ウォレットでは「Yahoo!ショッピング」などヤフーのサービスで利用できる。

 また、Paymoは収納代行モデルを採用。実際に発生した支払いに対してのみ有効であり、債権債務を立証できるものが必要となる。Paymoでは、食事代などで発行されたレシートを撮影することで個人間送金を可能にしている。

 Kyashでは、ショッピング以外にも旅行やイベントなど、生活のさまざまなシーンで利用できるほか、煩わしい本人確認も不要のため、気軽に使うことができる。また、銀行口座への出金は対応しないものの、VISA対応店舗やモバイルSuicaで利用できるため、利便性は高いと言える。

-PR-企画特集