仮想通貨取引所「Coincheck」を運営するコインチェックは4月5日、リクルートライフスタイルが展開する「モバイル決済 for Air レジ」に対応し、2017年夏よりAir レジを導入する約26万店舗でビットコインによる支払いが可能になると発表した。デジタルガレージ子会社のベリトランス、イーコンテクストの2社と連携することで実現したという。
モバイル決済 for Air レジは、提示された決済サービスのバーコードを読み込むだけで決済が完了するサービス。新たに対応するビットコインでの支払いは、Air レジアプリに表示されるバーコードを、ビットコイン保有者が持つウォレットアプリを利用して読み取るだけで完了するという。
コインチェックは、モバイル決済 for Airレジにおいて支払われたビットコインと店舗側で受け取る日本円を換算する。コインチェックとモバイル決済 for Airレジ間の決済データ処理・収納代行業務はベリトランスとイーコンテクストが担い、ビットコイン決済の加盟店開拓をリクルートライフスタイルが推進する。
コインチェックによると、日本国内におけるビットコインの取引高は2016年より急伸を続け、2017年1月には月間5411億円(前年同期比約20倍)を突破。2017年4月1日には、ビットコインをはじめとする仮想通貨を対象とした改正資金決済法が施行され、国内においてこれまで限定的だった仮想通貨取引のさらなる普及拡大が予想されると説明する。
この一方で、世界で流通するビットコインの時価総額は2017年3月時点で約200億米ドルに到達。ビットコイン保有者は中国人・欧米人をはじめとした外国人も多く、国内のビットコインでの決済環境を整備することで、訪日外国客による利用も見込んでいるという。
なお、同日にはビックカメラが、仮想通貨・ブロックチェーン企業であるbitFlyerのシステムを使用して、国内大手小売店として初めてビットコインによる支払いの試験導入を始めることを発表している。1会計につき10万円相当のビットコインまで利用できるという。
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