アドビシステムズは4月4日、新たなオープンソースPan-CJK書体「源ノ明朝」を発表した。同社のフォントライブラリ「Adobe Typekit」のほか、ソースコード管理サービス「GitHub」から無償ダウンロードできる。
源ノ明朝はグーグルの協力のもとに生まれた書体で、アドビ製フォントとしては源ノ角ゴシックに次いで2番目のPan-CJK書体ファミリとなる。東アジアで用いられている4つの言語(簡体中国語、繁体中国語、日本語、韓国語)で必要な文字をサポート。各言語の多様性を尊重するとともに、共通化できる部分についてはデザインの一貫性を高めているという。
さらに、欧文の文字セットも内包しており、ラテン、ギリシアおよびキリル文字に対応する。この書体の開発には、日本のイワタをはじめ、韓国のSandoll Communications、中国のChangzhou SinoTypeがパートナーとして参加している。簡体中国語、繁体中国語、韓国語がそろっていることから、インバウンド用途にも適しているといえる。
また、源ノ明朝の発表に加え、アドビでは4月10日を「フォントの日」と制定。それを記念し、フォントの日にプレスイベントおよびトークセッションを実施するとしている。
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