Uberの自動走行車の試験運転に優先レーンは設けられていないようだ。
今回異論が出たのは、かつて鉄鋼の町として知られていたピッツバーグだ。報道によると、同市は配車サービスを手がけるUberに対して、自動運転車の試験運転を開始する前に、地域への貢献に取り組むように求めたという。
ピッツバーグのBill Peduto市長が「経済的混乱が起こるのであれば、Uberには社会に対する道義的責任がある」と述べたと、The Wall Street Journal(WSJ)は報じた。「協力関係においては、こちらが一方的に支援するというわけにはいかない」(Peduto氏)
WSJによると、Peduto氏はUberに対して、運転手の勤務環境改善、高齢の住民に対するサービス、および燃料効率の改善を求める覚書に署名するよう求めているという。
Uberにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
Uberはアリゾナ州とカリフォルニア州でも自動運転車の試験運転を実施している。この3カ所で行われている試験運転は、Googleの親会社であるAlphabet傘下で自動運転技術を開発するWaymoがUberを提訴したことから、中止される可能性がある。サンフランシスコのプロジェクトは、カリフォルニア州と規制問題に関して大もめにもめた結果、規模を縮小して進められている。また3月に起こった衝突事故を受けて、安全性に対する懸念から試験運転は一時的に取りやめとなっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」