ナムコは、キャラクターカフェとして展開している「アニON STATION AKIHABARA本店」において、キャラクターとファンの一体感を高める新形式の公演「コール&レスポンスStage ドリフェス!ROCKな晩餐会 feat.KUROFUNE」を、メディア向けに公開した。
コール&レスポンスStageは、ファンの盛り上がりや声援(コール)に対して、スクリーン上の出演キャラクターが実在しているかのように反応(レスポンス)する新開発の専用技術を活用したもの。ナムコ、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイナムコスタジオで共同開発した技術を用いているほか、レノボ・ジャパン、NECディスプレイソリューションズ、ヤマハも協力企業として名を連ねている。
ドリフェス!は、2.5次元アイドル応援プロジェクトとして多方面に展開。公演では風間圭吾と黒石勇人によるユニット「KUROFUNE」が出演し、2人の3Dモデルが映し出され、トークやミニコーナー、そしてミニライブを行う形となっていた。ちなみにモーションについては、基本的に2人のキャスト自らがモーションキャプチャーを担当し、そのデータを活用しているため、MC時の動きなどでも“らしさ”が感じられるものとしている。
2人のトークの合間などではファンにマイクを向けてコール&レスポンスを求めるシーンがあり、例えば圭吾の「貴方のためなら即位する」に「即位してー!」、勇人の「お前ら全員開国だ!」には「開国してー!」というようなやりとりを通じて、一体感を深める。その反応に満足する様子もあれば、声援が小さいと「もっと声出せんだろ!」と煽るシーンもあるなど、会場の空気に合わせた反応を示す。こういったファンとのやりとりの部分はシームレスで反応していた。
ミニコーナーでは、4つのアクション(トーク内容)からひとつをリクエストするコーナーがある。2人にやってほしいアクションに対応したコンサートライトの色に切り替えて振り、多かったリクエストに2人が応えるというものだ。
ほかにもじゃんけんゲーム企画として、来場したファンとじゃんけんをするというもの。実際にじゃんけんをするのは、コラボドリンクについてくるドリンクチケットによる投票によって決まるという。このような形で、あらかじめ決められたものではなく、その公演で集まったファンの意向が反映された展開が用意されている。
実際のインタラクション部分については、集まったファンの反応を見ながら、それに対応したものをスタッフ側で操作する形で演出しているという。そのあたりは前述のようにシームレスで反応していたため、違和感を覚えるところはなく、その場の雰囲気にあわせた反応を通じて、2人がその場にいるような感覚を増しているように思えた。
なお公演チケットに付属されるメッセージカードにファンレターを書くと、メッセージを書いた方からお返事が届くようになっている。もらえる相手は任意で選ぶことはできるが、内容はランダムで変わるという。こういったところでも現実とリンクした遊びを提供するという。
公演は3月24~31日までの期間限定で開催としているが、発売直後に即完売。3月25日と26日に追加公演も設けられたが、こちらも前売りは完売している状態だという。ナムコ側では、今回の反響や来場者の反応を踏まえ、キャラクターとファンとの新たな体験の提供、バンダイナムコグループのIPを活用した展開なども検討していくとしている。
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