ニューヨーク発--商用の企業データベースから、大量のデータが流出したことが判明した。
サイズが約52Gバイトのこのデータベースには、数千にのぼる米国企業の従業員に関して、個別のメールアドレス3370万件弱をはじめとする連絡先情報が保存されている。
信用調査大手のDun & Bradstreet(D&B)は、このデータベースを所有しているのが同社であることを認めた。同社は、2015年に1億2500万ドルでNetProspexを買収した際に、このデータベースを取得したという。
買収されたこのデータベースには数十のフィールドがあり、その一部には、氏名、肩書や職務、仕事用メールアドレス、電話番号といった個人情報が含まれている。
その他の情報は、より一般的な企業に関するデータや公開情報を集約したもので、これにはオフィスの所在地、事業部門の従業員数、企業の事業分野の分類(広告、法律、メディアおよび放送、通信など)が含まれる。
このデータベース全体はマーケティング業者向けで、既存顧客や見込み客を対象に、メールによるキャンペーンやそのほかの情報伝達手段を使って、ダイレクトな施策を行いたいとのニーズに応えるものとなっている。
企業は一括または記録の種類別にデータを購入できるが、このサイズのデータセット全体が現行でどれほどの価格で販売されているかは不明だ。2015年版のパンフレットによると、50万件の記録にアクセスするために最高で20万ドルかかる場合もあるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」