Amazonが新しい小売店舗コンセプトの実現に向けて動き出している。オンラインで注文した生鮮食料品を、店舗に立ち寄って受け取れるようにするものだ。
シアトル建設検査局(SDCI)が開示した許可申請書によると、バラード地区やソードー地区の近隣に「AmazonFresh Pickup」というサービスの店舗がオープンする計画があるという。技術情報サイトのGeekWireが報じた。
報道によると、許可申請書には店舗の看板のイメージが示されており、「買い物はオンラインで、受け取りはここで」や「生鮮食料品を積み込み中。どうぞリラックスを」などのうたい文句が掲げられている。また、この店舗のコンセプトを示すプロモーションビデオを作成するためか、ソードー地区にて撮影スタッフの姿も確認されているという。
Amazonはこの件に関するコメントを控えている。
AmazonFreshはAmazonの生鮮食料品を扱うサービスで、新鮮な果物、アイスクリームなどの食料品を、年会費299ドルで自宅に配達するというものだ。このサービスはシアトルのほか、サンフランシスコ、ニューヨーク、ボストン、ロンドンなどの都市で展開されている。
「商品受け取り」のできる実店舗はAmazonFreshのサービスに顧客を呼び込む施策となり得るが、報じられたコンセプトが、当面は試験運用に留まるのではないか、と疑う見方もある。Amazonは本を扱う店舗や「Amazon Go」というレジなしの店舗など、実店舗分野への参入をいくつか果たしたが、実店舗の開発は多くの資金や年数を要する。同社がオンラインのサービスに注力して20年、実店舗展開を急ぐ可能性は高くない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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