動画共有サイトのVimeoは米国時間3月8日、360度動画のアップロードと視聴を可能にする機能を追加した。これは仮想現実(VR)を体験できる場所をさらに広げるとともに、VR体験を視聴者に直接販売またはレンタルする手段を提供するものだ。
Vimeoは、360度動画をアップロードして共有する機能の提供に関しては、より規模の大きいライバルのYouTubeや、世界最多のユーザー数を誇るソーシャルネットワークであるFacebookに後れを取っていた。この機能は、VR動画の基盤となるものだ。だが、独立系映像製作者向けのハブとしての来歴や、クリエイターに対し、コンテンツを磨き上げて収入を得るためのツールを与えてきた実績において、Vimeoはより大衆向けにアプローチしてきたライバル各社とは一線を画している。
当初、ユーザーはVimeoのモバイルアプリで360度動画を視聴できる。このアプリは「Android」搭載デバイスやApple製デバイスなどに対応しているほか、サムスンの「Galaxy Gear VR」や「Google Daydream」といった対応ヘッドセットでも使用できる。Vimeoによれば、「Oculus Rift」や「HTC Vive」もまもなくサポートされるという。
クリエイター向けには、Vimeoは最大で8K解像度までの360度動画をアップロードする機能を提供する。これらの動画は、モバイルアプリでのHD画質でのオフライン視聴を含めた、多様な画質で再生できる。また、埋め込み方法の選択肢など、幅広いカスタマイズ設定も用意されている。さらに同社は、360度動画の基礎を教えるチュートリアルのような、各種リソースの提供も予定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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