スペイン・バルセロナで開催されている「Mobile World Congress」で、NetflixのCEOであるReed Hastings(リード・ヘイスティングス)氏がキーノートに登場。モバイルへの考え方や取り組みについて話した。
Netflixでは、2016年にモバイルでの視聴体験を進化させるべく、コンテンツダウンロード機能を追加。一方で、ユーザー自身がモバイルデータ使用量を設定できる機能や、ネットワークの接続状況を確認できるサービス「FAST.com」も公開している。
今回新たに、モバイル環境のHDRをサポート。ドルビービジョンとHDR10のストリーミングをサポートしているLGの新型スマートフォン「LG G6」からサポートを開始し、小型スクリーンでの高画質な映像体験を提供する。
また、モバイル環境におけるエンコードの最適化にも取り組んでおり、近々公開することを予定している。このエンコードを使用すれば、200kbps以下での快適な視聴が可能になるほか、データ利用制限が2Gバイトのユーザーでも約30時間までNetflixが見られるようになるとしている。
Netflixは、190以上の国で9300万人の会員を持つ映像配信サービス。オリジナル作品制作にも積極的で、米国で2月26日に発表された「第89回アカデミー賞」の「短編ドキュメンタリー賞」に、Netflixのオリジナル作品「ホワイト・ヘルメット-シリアの民間防衛隊」が選ばれている。
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