Mozillaは米国時間2月27日、「後で読む」サービスの「Pocket」を開発するRead It Laterを買収したと発表した。契約の詳しい内容は明らかにされていない。
Pocketは今後、FirefoxをはじめとするMozillaの製品ポートフォリオに加わる。Pocketは1000万人の月間アクティブユーザーを抱えるという。また、Pocketを支える中核チーム、およびテクノロジはMozillaのより広範な「Context Graph」システムを推進することになる。
今回の買収はMozillaにとって初めての戦略的買収である。同法人はこの買収がMozillaのモバイルでのプレゼンスを高める上でプラスに働くだろうと指摘している。Pocketは「iOS」や「Android」、および各種ウェブブラウザで利用可能であり、現時点で同ツールのユーザーは、記事や動画を含む30億点以上のコンテンツを保存している。このツールは「Flipboard」や「Twitter」をはじめ、数多くのアプリに統合されている。
PocketのCEO(最高経営責任者)を務めるNate Weiner氏は、米CNETのStephen Shankland記者に対して、ユーザーの大半がPCのブラウザとモバイルアプリの双方でPocketを利用しており、また、大勢のユーザーはコンテンツを保存および発見するためにPocketを用いていると伝えている。Shankland記者が指摘するとおり、今回の買収が、今までFirefoxのブラウザが確保に苦しんできた、モバイル端末での足掛かりをMozillaに与えると考えられる。
また27日、MozillaはPocketの買収によりユーザーは「自分の思いどおり」にコンテンツを発見しやすくなり、インターネットの公共性を維持する、というMozillaの目標を支えることになると強調していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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