敵のドローンをワシで撃墜--仏軍の新兵器はダルタニャンと三銃士

Charlie Osborne (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年03月01日 12時00分

 ダルタニャンとアトス、ポルトス、アラミスを紹介しよう。各自の名前はフランス人作家アレクサンドル・デュマの「三銃士」の登場人物たちに由来しているが、フランス南西部のモンドマルサン軍基地の四銃士には羽が生えている。

提供:YouTubeのスクリーンショット
提供:YouTubeのスクリーンショット

 地元メディアのAgence France-Presseが伝えるところによると、4羽のイヌワシが、飛行する敵のドローンを発見して追跡し、墜落させる訓練を受けている。

 2015年11月にパリで起きたテロ事件以降、フランスはあらゆるテロの脅威の兆しを警戒している。無人航空機(UAV)としても知られるドローンは、テロ組織によって偵察のために使われる可能性がある。あるいは市民を標的とする小型爆弾の投下といった広域攻撃の一端を担う可能性もあり、フランス軍はドローンの侵入を防ごうとしている。

 そこで鳥の出番だ。これまでの実験でイヌワシは能力を発揮しており、例えば、空軍基地の滑走路から1台のドローンを飛ばしたところ、ダルタニャンは200m先からそれを発見した。ドローンは20秒足らずで捕獲され、動作不能になった。

 イヌワシのチームは2016年6月から訓練を積んでいる。軍隊はしばしば、軍の滑走路から小型の鳥を追い払うためにハヤブサなどの鳥を使っているが、鳥の知能を利用することは、テロ集団が使用する最新のテクノロジ機器に対応するための新たな手法であることが分かっている。

 Christophe少佐によれば、イヌワシは「順調に育って」おり、その技能レベルは予測を3、4カ月上回っているという。

 ドローンを捕獲するよう教え込むために、4羽のイヌワシは生後3週間のときから訓練を受けており、また、UAVと食料を結びつけるよう、食事はドローンの残骸に乗せて出されていた。

 現在では、いずれかのイヌワシがドローンを撃墜するたび、褒美として肉が与えられている。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]