遠隔で腰痛などを治せるリハビリアプリ「Regain」--フジクラやDeNAが採用

藤井涼 (編集部)2017年02月08日 11時00分
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 Return to the Fieldは2月8日、遠隔リハビリテーションアプリ「Regain」をiOS向けに公開した。個人も利用できるが、メインターゲットは法人で、すでに電線や通信ケーブルを製造するフジクラや、ディー・エヌ・エー(DeNA)などに導入されているという。同日にはキャピタルメディカ・ベンチャーズから数千万円の資金を調達したことも発表された。

遠隔リハビリテーションアプリ「Regain」
遠隔リハビリテーションアプリ「Regain」

 Regainは、理学療法士と身体に不調を持つ利用者をマッチングさせる遠隔リハビリアプリ。当初は約300名の理学療法士が登録しており、ユーザーはチャットやビデオ通話で症状について相談したり、セルフケアの動画を視聴したりできる。料金は1ユーザーあたり月額5000円で、30分のビデオ通話が月に2回利用できる。導入企業の規模によって割引メニューもあるという。2017年秋にはAndroidアプリも公開予定。

 使い方としては、アプリを起動して身体の痛いところを選択。痛みの強さや、どんな時に痛むのか、また運動習慣などの質問に答えると、自身の症状に合った複数人の理学療法士とマッチングされる。顔写真や資格取得年、他のユーザーによるレーティングスコアなどを確認して希望の理学療法士を選ぶと、チャットやビデオ通話で適切な指導を受けられるという。

  • 理学療法士とマッチングされる

  • セルフケアの動画を視聴可能

  • 痛みのレベルの推移などをグラフで確認できる

 同社CEOの渡辺拓貴氏は、米国カリフォルニア州立大でアスレチックトレーニングを学び、ロンドン五輪では馬術競技選手のトレーナーとして帯同した経験を持つ。2015年に起業し、2016年2~6月までは米国を中心にRegainのベータ版を提供していたが、日系企業の現地法人などによる引き合いが多かったことから、同年7月に帰国し日本でのサービス提供に集中することにしたという。

 フジクラをはじめ、従業員が1万人を超える複数の大手企業にも採用されているが、これらの企業には共通点があると渡辺氏は話す。それは全国に工場や拠点を持っており、そこに勤務する従業員の腰痛などによる医療負担が大きいことだ。あるメーカーでは、月に数千件の請求書が整骨院から届き、月間数億円を支払っているという。渡辺氏は、Regainによって従業員が自らケアできる環境を作ることで、医療負担を減らしたい企業のニーズに応えたいと語る。

Return to the Field CEOの渡辺拓貴氏
Return to the Field CEOの渡辺拓貴氏

 同社では、2017年内に20社以上での導入を目指し、1社あたり最低200人以上のユーザーを獲得したいとしている。導入前には、理学療法士を企業に派遣して社内でセミナーを開催するなど、従業員にケアを体験できる機会を事前に提供する予定。さらに、出資を受けたキャピタルメディカグループの病院・介護施設を活用して、高齢者向けの転倒防止・早期発見プログラムなども提供するとしている。

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