東芝の「REGZA」がついに有機ELテレビを発売する。最新の有機ELパネルと新開発の「OLEDレグザエンジンBeauty PRO」を搭載。キーワードは“圧倒的な没入感”だ。
東芝映像ソリューションは1月11日に「4K有機EL REGZA X910」シリーズを発表。55V型の「55X910」(想定税別価格:70万円前後)と、65V型の「65X910」(同:90万円前後)をラインアップする。発売は3月上旬。
高画質処理エンジンOLEDレグザエンジンBeauty PROは、液晶テレビ「REGZA Z700X」シリーズのエンジン「4KレグザエンジンHDR PRO」をベースに、有機ELの専用ソフトウェアを用いて新開発したもの。もともと有機ELでの使用も想定したハイスペックエンジンで、2016年4月に開催したZ700X、「M500X」シリーズの発表会では、4KレグザエンジンHDR PROを4個使用し、8K REGZAの駆動にも成功している。
暗部から明部の階調を細かく復元する「ローカルコントラスト復元」と、AI(人工知能)を用いた高コントラスト復元「AI機械学習HDR復元」により、引き締まった黒ときらめきを表現。映画など24フレームの映像は、超解像処理とノイズリダクションをそれぞれ2回実施する「熟成超解像」により、ノイズを抑え、精細感のある映像を再現する。
なかでもこだわったのは人肌の描写だ。東芝映像ソリューションでは、コンテンツにおいて、人物が映っている時間が長いことに着目。ここが“キモ”であると考え、リアルな人肌再現を追求した。
顔のハイライト部分の階調を高い質感で再現する「美肌リアライザー」に加え、64色軸の高精度色空間処理による「広色域復元プロ」で、自然な色彩を映し出す、“美肌”高画質を実現する。
放送済みの番組表から見たい番組をすぐに再生できる「過去番組表」や、放送中の番組もボタン1つで冒頭から再生する「始めにジャンプ」、好きな番組へアクセスしやすい「ざんまいスマートアクセス」などの機能のほか、好きな番組やVOD、さらにシーン検索までできる「みるコレ」など、REGZAならではのスマート機能も継承する。
フルレンジスピーカと30mmシルクドームトゥイータを備えた大容量バスレフ型BOXは、「REGZA Z20X」に比べ200%以上の実効容積を確保。トゥイータとフルレンジスピーカをそれぞれ独立したアンプで駆動するマルチアンプ駆動を採用する。スピーカ自体は前面から見えないインビジブルデザインで、映像を見る際の邪魔にならないフォルムにしたとしている。
サイズは65V型が高さ85.1mm×幅145.1mm×奥行き19.0mmで、重量約42.5kg。55V型が高さ72.8mm×幅122.9mm×奥行き17.0mmで、重量約24.9kg(サイズ、重量はともに卓上スタンド含む)。地上デジタルチューナを9基、BS、110度CSデジタルチューナを3基のほか、4K放送対応のスカパー!プレミアムサービスチューナを内蔵する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」