BlackBerryはPDAとともに姿を消したわけではない。実は、自動車業界においては、「QNX」セキュアOSを供給する大手のサプライヤーである。そして、今回、同社は自動運転車向けソフトウェアの開発に特化した研究センターを開設することを発表した。
BlackBerryは、カナダのオンタリオ州オタワに「Autonomous Vehicle Innovation Center」(AVIC)を開設することを現地時間12月19日に明かした。AVICでは、ときには独力で、ときには官民のパートナーと協力して、自動運転車向けのソフトウェアを開発することに専念する。
BlackBerryの最高経営責任者(CEO)を務めるJohn Chen氏は声明の中で、「自動運転車には、極めて高度かつセキュアなソフトウェアが必要だ。当社は、モバイルセキュリティ分野の技術革新の実績があり、自動車ソフトウェア分野でリーダーシップも示してきたので、未来の自動車の組み込み知能の市場を支配するのに理想的な立場にいる」と述べた。
BlackBerryのソフトウェアは現在、世界中の何千万台もの自動車に搭載されている。同社の取り組みは、インフォテインメントやテレマティクス、デジタル計器クラスタ、通信認証など、さまざまな車載システムを網羅している。さらに、ドライバーアシスタンスやOTAソフトウェアアップデートなど、比較的新しいシステムにも徐々に進出している。
QNXは、2010年にBlackBerryに買収された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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