年末商戦に滑り込んだ「AirPods」、順調なサービス部門--Appleニュース一気読み

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 12月7日~12月12日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

「iTunes」で新作映画の配信が早まる?-アップルが交渉中と報道
「iTunes」で新作映画の配信が早まる?-アップルが交渉中と報道

 いよいよ12月15日、任天堂のゲームアプリ「スーパーマリオラン」が、151の国と地域のApp Storeでリリースされる。無料で配信するが、すべてのステージを楽しむには9.99ドル(日本では1200円)のアプリ内課金が必要だ。しかし、それ以降は、追加の課金なしで楽しめるようになる。

 Appleの決算書類を見ると、2016年第2四半期から、「サービス」部門がiPhone部門に次ぐ第2の売上高を計上するようになった。App Store、iTunes、Apple Music、iCloud、Apple Payといったサービス群の売上が、iPad、そしてMacの売上を凌いでいるのだ。

 2016年、サービス部門の成長は著しかった。前年比で20%の成長を見せる四半期もあった。Apple Musicは18カ月で2000万人の有料会員を獲得し、App StoreでもPokemon GOなどの大ヒットゲームの課金手数料が成長を支えた。2017年第1四半期もマリオの効果で、高成長を持続できるとみている。

 Appleの戦略は明確だ。「iPhoneのハロー効果」を最大限に生かすということだ。

 つまり、iPhoneを購入する顧客を増やし、ロイヤリティを高めて流出を最小限に食い止め、iPhoneを使っている人たちに対してデバイスやサービスを提供し、継続的な収益を上げるというものだ。

 ティム・クックCEOのコメントでは、「まだまだiPhoneの成長余地が見られる」という言葉があった。しかし先進国市場を中心とした当面のハイエンドスマートフォンの新規需要は頭打ちで、今後は2~2.5年の買い換え需要を模索していく。

 Apple WatchはiPhoneと組み合わせるウェアラブルデバイスであり、iPad ProやMacBookはiPhoneユーザーにとって便利な、日々の仕事や日常をこなすコンピュータと位置づけられる。今後この「iPhoneユーザーのためのプロダクト」に何らかの製品が追加されることになる。

 しかしハロー効果の本丸はサービス部門だ。iPhoneが日々の生活と連携し、また開発者が新しいアイディアを実現し、大ヒットゲームタイトルがリリースされれば、Appleの収益となる仕組みだ。

 サービス部門ではエンターテインメント部分のテコ入れが続いている。iTunesでは新作映画をプレミアム価格でレンタルできる仕組みを整備している。

 またMacBook Proのリリースイベントで披露された「TV」アプリと、映像プロバイダへのシングルサインオンは、Appleデバイスの「映像を楽しむ窓口」としての順位を高めることになるだろう。

 自動車連携、スマートホームについても、Appleが収益を上げる仕組みを明確に打ち出してくることが考えられる。

「Apple Music」有料会員が2000万人を突破--開始から18カ月で(12/8)
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年末商戦に滑り込んだ「AirPods」

 Appleは製品の供給について、早まりも遅れもしないスケジュールを保つことが多い印象だった。しかしAirPodsは、なかなか出てこなかったが、ようやく12月13日(日本時間)の夜から販売をスタートさせた。発売直後にオーダーした人なら、なんとかクリスマス前に届くよう、滑り込みで間に合わせた格好だ(編集部注:徐々に出荷日は延びており、12月14日11時現在は4週間となっている)。

 AirPodsは、9月にヘッドホンジャックのないiPhone 7シリーズとともに発表された。当初は10月末の発売を予定しており、新MacBook Proが発表された10月27日のイベントでもAirPodsの発売日については言及しなかった。

 そもそも11月下旬の感謝祭以降のホリデーシーズンに間に合わなかった点は、AirPodsの遅れの深刻さを物語っていた。販売を考えれば、なんとしても間に合わせなければならないタイミングだったからだ。AirPodsは、W1プロセッサという新しいカスタムチップが内蔵された、左右独立型のBluetoothヘッドホンだ。片耳に装着するとヘッドホンの起動音が鳴り、iPhoneやMacなどの自分のデバイスと接続する。片耳だけでも使えるが、ケーブルなしで両耳で利用できる軽快さは、特筆すべき体験だった。

 しかし、左右を結ぶケーブルがないということは、片方で受信するデバイスからの音楽を、もう一方に無線で転送し、しかも左右で遅延、すなわち音ズレなく再生しなければならない。

 もちろんこうした制御は難しいし、耳にかけても気にならない軽さと小ささの中に全てをパッケージする難しさもある。見かけのデザインがこれまでのEarPodsと変わらない割には、製造の難易度は飛躍的に上がっている。ただ、レビューしたところ、音ズレを感じることはなかったし、動作上の問題は回避できている印象もあった。

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