KDDIとナビタイムジャパンは12月13日、両社が提供する「auカーナビ」や「カーナビタイム」などのカーナビアプリにおいて、新しい道路を自動で地図に反映する「地図自動更新機能」の提供を開始した。すでに同機能を提供している車載ナビはあるが、カーナビアプリでは国内初になるという。
対象となるのは、KDDIの「au助手席ナビ」「auカーナビ」「auナビウォーク」の車ルート検索。ナビタイムジャパンの「NAVITIMEドライブサポーター」「カーナビタイム」「トラックカーナビ」「ツーリングサポーター」「NAVITIME」の車ルート検索。最短で道路開通の翌日から、新しい道路を反映したルートの検索やナビゲーションが可能になるという。
この機能は、ナビタイムジャパンが開発した、道路地図データ生成自動システム「NT-FILTER」を活用。KDDIとナビタイムジャパンの提供するカーナビアプリのプローブ交通情報を解析し、道路がなかった場所に一定数以上の走行実績ができた場合など、一定の条件を満たした場所に、新しい道路が開通したと推定して自動で道路地図データを生成し地図に反映する。
これまで新規開通道路の地図データの更新は、地図提供会社からの地図データを基に行われた年6回の定期更新に加え、高速道路を中心に独自調査で道路地図データを手動で更新していたため、アプリへの反映までにタイムラグが発生していたと、ナビタイムジャパン サービス開発部 マネージャーの井上北斗氏は話す。
今回の地図自動更新機能により、最短で道路開通の翌日から新しい道路が反映されるほか、新規開通数の多い「一般国道」「主要地方道」「都道府県道」「市町村道」も自動で地図へ反映されるようになる。
なお、同機能が利用可能となるカーナビアプリは、モバイルデータ通信を活用し、サーバ上にある地図データと常時連携しているため、本人の走行実績だけでなく、他の利用者の走行実績も活用して、地図データを反映できるという。
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