iFixitは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)型VRシステム「Oculus Rift」用のハンドコントローラ「Oculus Touch」を入手し、分解レポートを公開した。
電源が簡単に交換できる単3乾電池1本で済み、標準的なドライバで分解を進められる一方、厚い接着剤の層をはがさないと回路にアクセスできず、ジョイスティック、ボタン、コネクタなどが基板に直接はんだ付けされていて、全体として修理しにくいという。「Repairability Score」(修理容易性スコア)は、10段階評価で5(10がもっとも修理しやすいことを表す)とした。
Oculus Touchは、左右の手に1つずつ持って操作するコントロールデバイス。手の位置や向きは、ボディ周囲に配置された赤外線(IR)LEDの光を利用してトラッキングされる。ちなみに、iFixitが分解したOculus RiftもIR LEDを使っているのに対し、ソニー・インタラクティブエンタテインメント製VRシステム「PlayStation VR」(PS VR)は青色LEDを採用している。
バッテリは、単3アルカリ乾電池が入っており、カバーを外すことで簡単に交換できる。充電式の電池に入れ替えることも可能。
分解するために隠されたネジを外す必要はあったが、困難ではない。接着剤を温めて柔らかくするなどして内部にアクセスすると基板が現れ、22個のIR LEDがつながった部品を取り出せた。
ジョイスティックとボタンの取り付けられる基板には、Bluetoothコントローラ、センサコントローラ、6軸ジャイロスコープおよび加速度計などの部品がはんだ付けされている。
分解を進めると、2つのIR LEDが取り付けられた基板が出てくる。さらに、Oculus Touchの上部にあたる場所には、ステータス表示用のLEDが設けられていた。
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