写真をアニメ調に加工するスマートフォンアプリ「Everfilter」の運営元(Google PlayやApp Storeでは提供元はTopBuzz Japanと表記)が、著作権侵害があったとして、同アプリのFacebookページにお詫び文を掲載している。
このアプリは、「人工ニューラルネットと人工知能を駆使する」といううたい文句で、スマートフォンで撮影した写真をアニメ調に変換するアプリ。ドラマチックに写真を変換できることから、TwitterやInstagramなどで大きくクローズアップされた。
ただし、アプリの公開当初、スマートフォンの権限を必要以上に要求することからセキュリティ上の懸念が出た(現在は修正済み)ほか、Twitterで「アニメーション映画監督の新海誠氏の作品を使用しているのでは」とする指摘があり、著作権侵害に当たる可能性が取り沙汰されていた。
運営元では、EverfilterのFacebookページで著作権侵害に関するお詫び文を掲載。それによると、「中国国内の使用に関しては著作権者よりライセンスを受けていたものの、誤って海外版にも使用してしまったことが発覚いたしました。ご指摘を受けた後、使用をすぐさま停止し、著作権元である新海誠様へのご連絡もさせていただきました」としており、今回の問題に引き続き対応していくという。
なお、12月5日11時時点ではEverfilterは停止しておらず、利用できる状態にある。また、運営元に今回の件について問い合わせしているものの、今のところ返答はない。
追記(23時09分)新海誠監督が所属するコミックス・ウェーブ・フィルムに確認したところ、Everfilterについては一切関わっていないとした上で、「中国国内では著作権者からライセンスを受けている」とする文言についても、どのような意味を指すのか事実関係を確認中だという。
なお、12月4日夜には、EverfilterのFacebookページに掲載されている謝罪文と同様のメールが同社宛に届いたという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス