時代を反映して、辞書サイトのDictionary.comは、「外国人嫌い」を意味する「xenophobia」を2016年の「今年の単語」に選出した。
Dictionary.comは米国時間11月28日の声明で、「xenophobia」という単語の検索は2015年に増え始めたが、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まったのを受けて急増したと述べた。国民投票の翌日の6月24日には、「xenophobia」の検索が938%増え、1時間ごとに何百人ものユーザーがこの単語を調べたという。
米国では、6月29日のBarack Obama大統領による演説のあとで検索数が増加した。Obama氏はこの演説の中で、Donald Trump氏が選挙運動で並べ立てている耳あたりのよい言葉について、「populism(大衆迎合主義)ではなく、nativism(移民排斥主義)またはxenophobia(外国人嫌い)だ」と評した。
Dictionary.comは、「xenophobia」を「外国人や文化が異なる人々、よそ者に対する恐怖や憎悪」と定義している。生い立ちの異なる人々の習慣や服装、文化に対する恐怖や嫌悪を指す場合もある。
一方、Oxford Dictionariesは先ごろ、「post-truth(ポスト真実)」を今年の単語に選んだ。「客観的事実が、感情や個人的信念へのアピールほど世論形成に影響しない」状況を表す形容詞だとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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