HPが、CADをはじめとする数値計算業務を行うユーザー向けに設計された、ミニワークステーション「HP Z2 Mini」を発表した。
HP Z2 Miniは、高さ約5.8cmと、従来のビジネス向けタワー型筐体の10分の1ほどしかない。だが、HPによると、現在市販されているあらゆる一般向けミニPCと比べても2倍の能力を持ち、6台のディスプレイが接続可能だという。
また同社は、専用設計のファンと冷却システムにより、このワークステーションは「HPのビジネス向けミニPCとくらべて、63%も静か」だとしている。
HPの推定によれば、全世界で設計関係の仕事に従事している人はおよそ500万人いるが、ワークステーションを使っているのは、そのうち42%にすぎないという。さらにHPは、米国では過去10年間でデスクスペースが60%も縮小しており、デスクが小さくなるほど、空間が貴重なものになっていることを示唆する数字も引用している。
職場の空間的制約が厳しくなるにつれて、この製品のようによりコンパクトなワークステーションの需要は高まっていると、HPは述べている。このユニットはデスク上だけでなく、デスクの上や下、ディスプレイの背後にも設置でき、壁掛けも可能だという。
「HP Z2 Miniは、より小さなハードウェアを求めながらも、静粛性、性能、そして何より必要不可欠な業務に必要とされる信頼性において妥協はできない、数多くのCADユーザーのために設計された」と、HPは述べている。
このワークステーションのプロセッサは、「Intel Xeon E3-1200v5」や「Intel Core i3/i5/i7」などから選択できる。グラフィックスカードはNVIDIAの「Quadro M620 2GB GFX」、ストレージには「HP Z Turbo Drive」やSATA HDD/SSDといった選択肢が用意されている。
HP Z2 Miniは、12月に全世界で発売される予定で、価格は699ドルからとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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