楽天は11月16日、スペインFCバルセロナとオフィシャルグローバルスポンサーとして契約したと発表した。ユニフォームの胸スポンサー枠に楽天のロゴが入る。2017年の7月1日から4シーズンの契約を予定しており、スポンサー料は年間5500万ユーロ(約64.5億円)だとしている。また、1年延長できるオプションも付与されるほか、日本での試合を年1回ペースで開催する方向で検討しているという。
両者の合意は、FCバルセロナのジョセップ・マリア・バルトメウ会長、マーケティング及びコミュニケーション担当のマネル・アロジョ副会長そして、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏が出席したバルセロナ内でのイベントで発表された。最終的な合意については、次回のソシオ(クラブ会員)による臨時特別総会を経て、最終的な承認を得る形になる。なお、メインスポンサーについてはこれまでに12社が興味を示し、実際に協議に入った企業は5社だったという。
バルトメウ会長は、「イノベーションの代名詞でもあるグローバルカンパニーが、私たちにその経験とビッグデータのノウハウ、コミュニケーション、電子商業取引など、FCバルセロナに将来の成功をもたらしてくれる経験を与えてくれるであろう、今回の楽天との合意を私たちは非常に喜ばしく思っております」と公式サイトでコメント。
三木谷氏は、「このパートナーシップのチャンスは、私達のブランドのグローバルストラテジーを、より強固にするものです。イノベーションおよびエンターテイメントのグローバルパートナーとして、Viber、 Wuaki(スペインの動画配信サービス)、Ebates、 Kobo、PriceMinisterといった我々のブランドを駆使することで、力をあわせ、革新的なフレームワークを構築し、ファンやソシオ、選手の皆様に最新のサービスとソリューションをもたらすことが最も大切だと思っています」とコメントした。
会見の模様は、FCバルセロナの公式YouTubeチャンネルで生放送された。三木谷氏はJリーグに所属するヴィッセル神戸の会長を務めており、FCバルセロナのジェラール・ピケ選手ともともと交流がある。2015年のFIFAクラブワールドカップジャパンの開催に合わせて来日したピケ氏と会談したほか、同年にサンフランシスコにある三木谷氏の自宅で、ピケ氏が食事会を開いてくれたことが契約のきっかけだったとバルトメウ氏は語っている。
バルトメウ氏は、楽天を「一緒に歩んでくれるパートナー」と評価した上で、「楽天はイノベーションやデジタルを大事にする若い会社。一緒に仕事することでいろいろと協力できる部分が出てくると思う。一緒になることでプラスになる。ベストのタイミングで組めた」と述べた。また、三木谷氏については「バルセロナのファンは三木谷氏をまだ知らないと思うが、会うと素晴らしい方とわかるはず」としている。
なお、今回の契約に合わせ、楽天のコミュニケーションサービス「Viber」が、FCバルセロナのコミュニケーション公式チャンネルに採用されるという。
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