NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、Pivotalジャパン、Intel Corporationの4社は11月8日、クラウドネイティブソリューションの開発・提供に向けて協業すると発表した。
企業がマーケットや顧客の変化に対応するため、クラウドサービスの俊敏性、柔軟性を生かしたマイクロサービスやAPIによるサービス連携などを前提としたクラウドネイティブプラットフォームの活用が重要になっている。こうした背景を受け、クラウドネイティブなソリューションの開発・提供に向けた共同検証・相互協力により、企業の「デジタル・トランスフォーメーション」を実現するオープンなエコシステムを構築する。
NTTコミュニケーションズは、世界11カ国14拠点に基盤を展開する専有型(Hosted Private)Cloudと、OpenStackおよび、Cloud Foundryをベースとした共有型Cloudを組み合わせた企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」を提供。今回の協業により、サービスの機能を拡充するだけでなく、サードパーティーを含む各種アプリケーションの一元提供に向けた共同検証などを予定している。
NTTデータは、クラウドネイティブプラットフォームを利用し、AIやビッグデータの活用をはじめとする、各種マイクロサービスやAPIを整備し、企業向けにIoTやデジタルマーケティングなどのインテグレーションサービスを提供する。また、これまでの利用者とのビジネス共創の経験を生かし、新規ビジネスの立ち上げをサポートする。
Pivotalジャパンは、最新クラウドプラットフォームである「Pivotal Cloud Foundry」および、同社が推進する最先端のアジャイルソフトウェア開発手法を用いて、デジタル・トランスフォーメーションの推進を支援する。NTTグループの開発者へ、ソフトウェア開発手法および、「Pivotal Cloud Foundry」を提供することで、開発者の生産性向上やITコスト削減を図り、スタートアップ企業並みの運用スピードを実現する。
インテルは、新構想「Cloud for All」のイニシアチブのもと、さまざまなワークロードや業界で、企業向けのクラウドのテクノロジーをシンプルに導入、管理できるように支援を実施している。この取り組みを通じて、数万規模の新しいオンプレミス、ハイブリッド環境のクラウドの構築とコスト効率の向上を目指す。
協業を通じて4社は、企業のより柔軟なICT環境確立に向けた取り組みとして、内製開発におけるアジャイル開発やDevOpsの手法を習得することができる、開発者向けのトレーニングメニューを今年度中に提供するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス