Twitterが、全従業員の9%を削減する計画を明らかにした。増収ペースの加速化を図る。
Twitterは米国時間10月27日、2016会計年度第3四半期決算(9月30日締め)を発表した。売上高は前年同期比8%増の6億1600万ドルだった。広告の売上高も前年同期比で6%増加し、5億4500万ドルに達した。モバイル広告売上高が、この総額の約90%を占めた。予想を上回る結果となったが、GAAPベースで1億300万ドルの純損失を計上した。
第3四半期の月間アクティブユーザー数(MAU)は、前年同期比3%増の3億1700万人で、前四半期の3億1300万人から増加した。
「オーディエンスとエンゲージメントの増加を加速させることが、長期的には広告事業の成長の再加速化につながると考えている」とTwitterは述べた。「また、ソーシャルマーケティングの分野でシェアを獲得し、ソーシャルマーケティングの範囲を超えてパフォーマンスやプレミアムモバイル動画の分野にまで及ぶ広告ソリューションを提供し続ける必要がある」
Twitterは株主宛ての書簡に、新しい「組織再編と人員削減」により、Twitterの世界の従業員の9%(約350人)を削減する予定だと記した。
セールス、提携、マーケティングの効率を高めることを目的とした組織再編により、「中核以外の分野」への投資も廃止する予定。
Twitterの最高財務責任者(CFO)を務めるAnthony Noto氏は、次のように述べている。「当社は事業への投資の仕方について一段と規律あるものにしようとしており、2017年にGAAPベースでの黒字転換を目指すという企業目標を掲げた。われわれは最優先項目に徹底して投資するとともに、一部の取り組みの優先順位を下げ、他の分野においては運営のあり方を簡素化していく。いずれは、利益や業績が見込まれる追加分野への投資を検討する」
売上高はTwitter自身が予測していた6億600万ドルを上回ったため、同社は2016年度通期の見通しを修正した。
それによると、Twitterは売上高を7億~7億1500万ドルのレンジ、設備投資の上限を3億6000万ドルと見積もっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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